最終更新日は2005年9月9日です。
1.就学児の健康診断について
就学予定者の保護者に健康診断の通知書が送付されます。(10月中旬)
健康診断の日時は、通知書を学校へ持参し、健康診断の手続きを行うと通知されます。(10月中旬〜10月下旬)
問い合わせ先:新潟市教育委員会保健給食課
2.就学指導委員会と入学の決定まで
障害のあるお子さんについて、教育委員会、就学の決定に当たって教育学・医学・心理学・その他の専門的知識のある方(就学指導委員会)の意見を聴き、それを踏まえて適切に就学先を決定します。その際、保護者は教育委員会から説明を受けたり、自分の意見を表明したりする事ができます。学校指定通知は1月末です。
3.障害のあるお子さんに対する学校の種類
※ここでは自閉症児が通うと思われるものだけを抜粋して記載します。その他は省略させていただきます。
知的障害 |
1.知的発達の遅滞があり、意志疎通が困難で日常生活で頻繁に援助が必要 2.上記の程度に達しない場合−−−社会生活への適応が著しく困難 |
知的障害養護学校 ※認定就学者は〔小・中学校〕知的障害特殊学級 |
知的発達の遅滞があり、他人との意志疎通に軽度の困難があり日常生活を営むのに一部援助が必要で、社会生活への適応が困難である程度のもの | 〔小・中学校〕知的障害特殊学級 | |
情緒障害 |
1.自閉症又はそれに類するもので、他人との意志疎通及び対人関係の形成が困難である程度のもの 2.主として心理的な要因による選択性かん黙等があるもので、社会生活への適応が困難である程度のもの |
〔小・中学校〕情緒障害特殊学級(注) |
1.自閉症又はそれに類するもので、通常の学級での学習におおむね参加でき、一部特別な指導を必要とする程度のもの 2.主として心理的な要因による選択性かん黙等があるもので、通常の学級での学習におおむね参加でき、一部特別な指導を必要とするもの |
〔小・中学校〕情緒障害通級指導教室 |
※認定就学者−就学基準に該当する場合で、障害の状態に照らして、適切な教育を受けることができる特別の事情があると市町村教委が判断して、小・中学校へ就学することを認める者
※市町村の教育委員会は,障害のある者の就学の決定に当たり専門家の意見を聴取することとされている
【特殊教育諸学校】
【特殊学級】
【通級指導教室】
項目\種類 | 通常の学級 | 特殊学級 | 養護学校 |
---|---|---|---|
通学 | 住居の近くにある。 | 住居から離れている場合がある(市町村の小中学校の中に設けられている)。 | 住居から離れている場合がある。 スクールバスや寄宿舎がある。 |
集団の大きさ | 1クラスは40人を基準とした学級で編成されている。 | 障害種にかかわらず1クラスは8人以下で編成されている。 | 小中学部の1クラスは6人で編成され、重複学級は3人編成。 |
生活のリズム | 1単位時間は、小学校は45分、中学校は50分が標準となっている。時間を分け弾力的な運用もされている。 | 1単位時間は、通常学級に合わせてあるが、弾力的な運用がある。 | 1単位時間は、小中学校と同じにしているが、子供の実態に応じて、弾力的に運用されている。 |
授業の形態 | 一斉指導が中心となっている。 | 小集団指導が中心である。 | 小集団指導と個別指導が組み合わされている。 |
指導内容 | 教科書の内容を中心としている。 | 子供の実態に応じ、必要な内容を指導している。 | 同左 |
教科書 | その学年の教科書を使用する。 | 学年を下げた教科書や養護学校用の教科書のほか、子供の実態に応じた教科書を使う。 | 養護学校用の教科書や子供の実態に応じた教科書を使う。 |
担任数 | 小学校は、学級担任制であるが、児童の実態に即した指導には限界がある。 中学校は、教科担任制であるため、1日の中でも一貫したきめ細やかな配慮は難しい。 |
ほとんどの指導は、担任が行い、児童生徒数も少ないため一貫した指導がしやすい。 | 特殊学級に比べて担任数も多いため、子供一人一人に応じた指導ができる。 |
指導の速度 | 教育計画に沿っているため、障害のある児童生徒には十分な時間をかけられない。 | 児童生徒の実態にあった指導計画を立て、児童生徒の学習の速度に合わせている。 | 同左 |
学校生活の安全 | 施設設備で障害に応じた、特別の配慮はない。 | 学級では、子供の実態に即した、安全な環境にしている。 | 学校全体が児童生徒の実態に即した生活環境である。 |
集団の活動 | 一人一人に合わせるものの、障害のある児童生徒には、ついて行くことは難しい。 | 一人一人に合わせるため、個々の児童生徒の活動場面が多い。 | 教員の数も多いため、個別の配慮が十分できる。 |
健康管理 | 障害に応じた、常時の健康管理はできにくい。 | 担任がきめ細かく対応する。 | 担任が対応するほかに、養護教諭も障害に関する専門性を身につけている。 |
※ここに掲載しました内容は、新潟市教育委員会より資料をご提供いただきました。
3年保育で幼稚園入園。 半年ほどして突然、登園を拒否し母子通園などを試みるも外出も拒むようになり退園。はまぐみ、こども相談センターに相談し療育を始める。 年長で少人数の保育園に入園し徐々に保育時間を延ばし、卒園ころには給食を食べてから降園できるまでになった。保育内容は「無理させず」をモットーにお願いしました。 このような幼児期を過ごしましたので、特殊か通常かよりも、登校して学校生活が送れるかどう?とても心配でした。 よく「夏休みくらいから学校見学に行った方がよい」と言われます。私は、夏休みに入ってすぐ校区の小学校へ行き、教頭先生と面談しました。その際、Hの生育暦や今後心配な事柄などすべてお話しました。2学期に入ってから授業の様子も見学させていただきました。その後は、自宅から一番近い情緒障害児学級のある小学校と、「あそこは先生が良い」と言われる小学校です。 見学に行ったある学校の先生に「放課後や休日のことを考えると、そして地域で長く生活するのであれば、特に地元の学校に通ったほうが子供のためになるのではないかと思います」と言われたのですが、その言葉で校区の小学校に、と気持ちが傾きました。 10月に就学時検診のはがきが届き、手続きを済ませました 当日は、皆と一緒に行動できましたが、いつ呼び出されるかとひやひやしていたのを覚えています。そして、これで終わりと言うときに「○番のかたこちらにいらしてください」とHの番号が呼ばれ、別室で私も一緒に再テストを受けました。 後日、精密検査を受けるようにとのことで、鏡淵小で再検査を受けました。その後、教育委員会から連絡があったのは12月の中旬以降だったかと思います。息子の判定は2分しているので最終的には親に決めてほしいと言われ、通常学級を選択しました。 その選択が良かったかどうかはわかりません。特殊のほうが辛い経験は少なく息子は守られます、学習も身につきます。通常のほうは辛いことも、面白いこともたくさんです。波長の合う級友がちょっぴりいます。 これから就学を迎えるお子さんをお持ちの親御さんは本当に悩んでいることでしょう。特殊、通常に関わらず、担任とは連絡を密に、よい関係を築いていくことが大切かと思います。
年少年中はひしのみ園、年長は私立M保育園だった。 10月ころ市教育委員会より校区のK小学校での就学時検診のはがきが届く。初めての学校で、検診は親と離れて6年生につきそわれ学校の中を回るので、Kにはとても無理だと思い、こども相談センターのM先生に相談しK小の保育士(K先生)に連絡をとってくださり、2回ほど保育園に行く前の朝30分ほど学校の中に入れてもらった。2回目には学校への抵抗感もなくなっていた。 そして就学時検診の当日。一番最後のグループに入れてもらい、K先生と私が付き添った。検査はだいたい最後までできたが、やはりいすに座って順番を待つことはかなりむずかしかった。 その後再検査の連絡を受け、11月末鏡淵小学校にて再検査を受けた。 この時もはじめての場所で親と離れてだったので大変だった。それから 12月中ごろに情緒障害学級の判定が出たとの連絡があり、1月のはじめに返事をいただきたいとのことだった。 私の中でずっと普通学級か特殊学級か迷っていたが、就学時検診と再検査を受け、いろいろな先生の話を聞き、Kに合ったところ、Kが楽しく過ごせるところ、Kの居場所のあるところ、いまのKを受け入れてくれるところはどこかと考えて、特殊学級に決めた。夫も同じ意見だった。 はじめから特殊学級と決めていたら就学時検診も受けなかったと思う。 校区のK小に決めたのは、自力通学が可能なこと、地域・町内の子どもたちにKの存在をわかってほしいとの願いがあること、きょうだいと同じ学校に行かせたかったことの思いがあったからである。 いま3年生になり、朝は一人で登校できるようになった。クラスの先生だけでなくいろんな先生に見守られ毎日楽しく過ごせている。これでよかったんだと今しみじみと思える。 これから就学を迎える方にひと言。とことん悩んでください。そしていろんな人の話を聞いてください。きっと自分なりの結論がでてくるでしょう。
年少年中の二年間を障害幼児通園施設の「ひしのみ園」に通い、年長の一年間を公立の保育園で過ごしました。 10月頃、新潟市の教育委員会から校区で受ける就学時検診のはがきが届きました。 校区の小学校には知的障害児学級はありましたが、情緒障害児学級はありませんでした。 うちの子は自閉傾向〈きっちり自閉症とした方がいいのかな?〉があるから情緒判定が下りるであろうと思っていたので、情緒障害児学級のない校区の小学校に入学させることはあまり考えませんでした。 はがきだけ持って校区の学校を訪ね、就学時検診は受けない事と、就学時検診で再検査が必要と判断された子供達が精密検査を受ける会場の鏡淵小学校に直接行くことを伝えて帰ってきました。 教育委員会に連絡を取り、検査のお願いをしました。 鏡淵小では、可能な子供は単独で検査を受けましたが、うちの子は親と離れることが出来なかったので、親子で検査の部屋に入りました。 すべて終わるのに一時間半程かかったと思います。 数週間ほど経って教育委員会の方から電話があり、思っていた通り情緒障害児学級の判定でした。 それまでいくつかの特殊学級を見学し、希望する学校を検査時に担当の方に伝えてあったので、希望通りK小学校の情緒障害児学級でということで話がまとまりました。 今は小学校の三年生ですが、六人のクラスメートと元気に学校生活を送っています。でも今思うと校区での就学時検診は受けた方が良かったのではと思っています。 地域にこういう障害を持っている児童がいるということを、知らせることも必要だと思うので。