新潟市自閉症親の会は、1973年(昭和48年)4月に結成された任意の親の会です。
結成当初は、「自閉症」は親の育て方にその原因を帰されていた時代でした。
現在、その原因を環境や親の養育態度から派生する障害であるという誤解は、専門家ではもちろんのこと、自閉症児・者と関わりを持つ方々の間では無くなりました。しかし、社会の中においては、未だ、その障害の名前ゆえか、誤解と偏見が完全に取り除かれたとはいい難いと感じております。
初期世代の頃は、「全面受容」「遊戯療法」など心理的なアプローチを中心とした療育が中心でした。また、知能指数(IQ)の高さが予後を決めるかのような楽観的な見通しがありました。
自閉症児が自閉症者となり、今ではこの障害を抱えた本人たちから直接的・間接的に将来像を知ることができるようになり、彼(彼女)らに必要なこと・ものは何なのか、ライフステージという角度からの検討も含め、支援のあり方を多角的に捉えられるように時代は変化して参りました。
2002年(平成14年)10月、新潟市自閉症親の会は「Webサイト」という新しい切り口で、更にたくさんの方々への情報の発信とともに、この子たちへの啓蒙と支援のあり方を模索して行くことになります。
こどもたちの未来が、より豊かなものになるよう、Webサイトを通じて、たくさんの方々からのご理解とご支援をお寄せいただけることを願い、Webサイト開設のご挨拶とさせていただきます。
2002年10月1日
新潟市自閉症親の会
会長 角田 千里